WORLD  BODYPAINTING  FESTIVAL レポート

〜出発前のおいらの話を聞いてくれ〜

ソウル駅で見た看板さる2008年8月29日に韓国はテグ市で行われました、World Bodypainting Festivalに参加してきました。

なんて、隣の写真見ると25日からやってるのになんでそんな遅く参加してるんだよ、とかインフォのページでは26日から行くようなこと書いてあったのに何で?なんて疑問を感じた人が若干名いたとしたら、良くぞ聞いてくれました。私の話を聞いてください。聞くも涙話すも涙の物語、ジャジャン。

そうなんです。本当は26日から行く予定で準備しておりました。なのに最大のポカをしてしまったのさ。それは

パスポートの有効期限を勘違い〜

パスポートの有効期限が9月24日までだったから、その日まで普通に使えるのだとばかり思っていたんだけど、なんとなく軽い気持ちで旅行会社に聞いて見た8月21日。

韓国に入国するには3ヶ月以上有効期限がないと駄目

そんな答えが返ってきて愕然。阿鼻叫喚。もう全身が震えたね。慌てて旅券事務局へ電話したら、パスポートが出来るには1週間必要と言われ、泣く泣く26日出発をキャンセルするハメとなってしまったのでした…(あとで、人から韓国で親戚が亡くなったとか言えばパスポートでも入国できるとか言われたけど、そんな事瞬間に思いつかねーよゥゥゥゥ)

そんな、悲しい思い出(話すとかなりの確率で馬鹿にされてますが)を胸に抱えながら29日の夜にテグ市に着いたので、セミナーやパーティなどの体験は全くしてないさ。その辺のレポートはマユさんのブログを読んでちょうだい♪


〜こんな大会だったのさ〜

World Bodypainting Festivalについて私なりにご説明しますと、元々はオーストリアで行われている野外フェスティバルでそちらでは結構長くやってるみたいなのですが、なんでも主催者側の意向でアジアでも開催してみようって事になったのがこの大会らしい。なぜ韓国なのかってのは、主催者の企業の工場が韓国にあるからなのだとか。
テグ市ワールドカップ競技場の看板そんな訳で、こちらでも大本と同じように野外フェスの体裁で行われていました。会場はテグ市ワールドカップ競技場。デカイ広い、そして遠い…山の中なので、普通に行くと結構掛かる。通常は宿泊先からバスが出ているのでそれで行くのですが、私らは自力で会場まで行ってみたよ。
この中でどんな事をやってるかっていうと、ボディペインティング、フェイスペインティング、エアブラシ、特殊メイク部門でアワードが行われましてそれぞれ入賞者には賞金が贈られるという本格的な大会が開催されております。
会場内の野外ステージ
でもって、作品は夜に行うお披露目ステージでパフォーマンスとかしてもらったり、同時開催されている、写真アワードとのモデル、会場のお客様の格好の被写体となっています。他にも、音楽ステージや韓国フェイスペインティング協会によるサービス、お土産屋さん等もあってぬるーい雰囲気で展開されておりますのさ。オーストリアでの模様を見ると結構楽しんでやってるみたいだけど、初めての大会だったせいかちょっと中途半端なノリだったかなあ。


ペイント風景1ペイント風景2ペイント風景3ペイント風景色々…
ボディペインティングがメインらしく、カテゴリが予選と本選があるほかに、セミプロ部門も設けてありました。他に、エアブラシ部門(↑の青いお姉さんのがそれ)特殊メイク部門(29日に開催された為写真撮れず…)と様々なボディペインティングの形態にふれた2日間でした。一度もボディペインティングをした事無かったから、保守的にフェイスペインティング部門をエントリーしてしまったけど、会場を見て、ボディペインティングを駄目もとでチャレンジしてみればよかったかなぁと思ってしまった。
完成作品1完成作品2完成作品3出来上がり色々…

エントリーしていたのは、殆ど韓国のアーティストだったのですが、なんと著名なアーティストも多数参加されていて思った以上にレベルの高い大会だった。


〜結果なんて聞かないでぇ〜

私の作品てな訳で、私の大会参加の結果なのですが…
これについてもちょっと聞くも涙語るも涙な事がありまして、それは日本語で書かれたルールブックでは許可されていた小道具が、実際のルールでは使用不可になっていたのを知らずに使ってしまい減点されてしまいましたのさ。
それは、「ダイアモンド」と記されたラインストーン系のシールなんだけど、昨年の大会カタログではそれを使用したモデルが掲載されていたので、疑うことなく使用し審査会場に出向いたら、審査員から英語でなんか言われたが意味が分からず、後で同行の仲間から使用不可だったことを知らされた。あの時にすぐに、ルールブックの誤訳?を抗議すればも少し違う結果になったのかもしれないけど既に遅し。英語力の無さを痛感した瞬間でした。
それが理由と言う訳ではないけどてな訳で入賞ならず。優勝したのは招待アーティストの作品でした。
2位3位も欧米人。フェイスペイントの歴史の長さと層の厚さを見せつけられた結果でした。ワンポイントばかり上手くても世界では通用しないらしい。力不足だったって事が分かった。フルフェイス、真剣に練習しようと心に誓ってみたよ。英語は程ほどに…

不貞腐れている私でも、本音を言うとちょっと入賞できるのではという期待もあったので、減点食らった時は本当にショックで、最後のステージパフォーマンスの時に、作者として一緒に上がった際、つい、ビデオカメラを構えたままモデルの真後ろに仁王立ちで佇んでしまい、沢尻エリカばりに不貞腐れた表情が大画面に映されてしまいました。本来は右端で佇みカメラがこちらに構えたら照れた表情ではにかみながら手を振るってのがデフォルトだったのに。だってトップバッターだったのでどう動いたらいいのか分からなかったんだもん。
そんな恥ずかしい場面を、なんとマユさんが見事写真に修めてくださいました。マユさん有難う。アップで見ると本当に嫌そうな顔してるのが笑える。


〜大会面白エピソード〜

色々腑に落ちない事が多かったけど終わってみれば楽しい思い出ばかりの大会でした。もっとちゃんと見たかったなあ。また大会が軌道に乗った頃に参加してみようかな。
それはさておき、ちょっと面白かった話をば。

大会開催中は、ペイントをしている模様を見学したり写真に収めたりするのが自由だったので、でっかいカメラを構えたカメラオヤジが大挙していてバチバチ撮っていたのですが、これがまあ女性のモデルさんのいる所は黒山の人盛りで、特に欧米人のモデルさんの場所ではカメラオヤジが2重3重にも重なっていて大繁盛な状況になっているのに対し、男性モデルの所は殆どカメラが向けられていないというとても面白い状況になっていました。
しかも、大会初日の状況を聞くとカメラオヤジがペイント前のモデルの裸まで撮ろうとして、テントの中まで押し寄せて大変だったらしい。なので急遽立ち入り禁止のテープを張り巡らせたのだとか。
お前ら欲望に忠実すぎ。アートと銘打っても所詮はエロなのね。

もひとつ。
日本から参加したのだから、描くものは日本的なものにしてアピールしたいと思っていたのだけど、韓国の日本に対する感情を変に刺激したくないなぁと思ってたのね。会場内のMCとか耳を傾けていても、絶対日本海って言わずに東海って言ってるし。なもんだからステージパフォーマンスではちょっとオリエンタルな曲をBGMにしてお茶を濁していたら、なんと韓国のアーティストが日本の越天楽をBGMにしてパフォーマンスをさせていたのに驚いた。日本だの韓国だの悩まずもっと自由に表現してもいいんだなぁと感服してみていたら、後に、その曲は我々の仲間が用意した物で、音響が間違えて流してしまった事が判明。こりゃ大変?韓国のお客様的にはどうだったんだろう。聞けるものなら感想を聞いてみたかった。


閉じる         韓国電車レポートへ