オーランド漫遊記
コンペでの模様をレポートしました。

コンペのおはなし

練習したのに  コンペティションについては何度かブログに書いたとおり、活動年数によりレベル分けされておりまして私が挑戦したのはもちろんマスターレベル。えっへん。なんて5年以上やってる訳だから当たり前なんだけど。
 マスターレベルの中でもまたカテゴリ分けがされていて、Cheek Art/Body Part部門2つとFull Face部門2つ。それと3分以内に描くSpeed Paintingがheek Art/Body Part、Full Faceでそれぞれ設けられていて、全部受けてもチョイスしてもいい感じになっている。だから、私は今回は的を絞ってheek Art/Body Part部門2つとSpeed Paintingのheek Art/Body Part部門、計3つを挑戦することにしました。去年は欲張って全部受けてフラフラだったのよ。ちなみに全部挑戦するとMastersBest All-AroundFace Painterって言うのに順位分けしてくれるんだったけど、日本ではあまりフルフェイスでペイントをさせてもらえる機会がないからフルフェイスが本場のアメリカでは太刀打ちできないよ。これは今後の課題だな。

コンペでは、お題を見てそれぞれイメージにあった作品を仕上げるのだけど、初中級は事前に描く物が知らされているのに比べ、マスターレベルは直前にお題が出される。これもブログに書いたけどそんな訳で、この辺が出るんじゃないかと予想して試験勉強してたんだけど、ヤマは見事に外れまくりました。
お天気と人魚だってさ。予想外だ〜〜〜〜。

一個目のお題について。昨年やった時は何を描くのか紙に書いて提示してくれたから今年もそうやってくれるとばかり思って、電子手帳の英和辞書を開いて待っていたらなんと、お題を口で言ってくれちゃいました。何言ったのか全然ワカラネ〜。分からないことをアピールする間もなくいきなり始まってしまい、またもやテンパッてしまったら、今回もモデルになってくれたお嬢ちゃんがムーンとかスターとか単語を並べてくれたので、何とか描くことができました。でも最初、慌ててイルカ描いちゃってこれじゃあ月と星に絡められないと気づき、一回消して、でも何も浮かばないからいつも描いてるコウモリにしてお茶を濁してしまった。
終わってから周りを見回すと、虹の中をペガサスが駆けていく所や(これが一位)蛍光カラーをアクセントに使用した太陽とかすごい作品ばかりだったので、入賞しないと思ってたんだけど3位だったので驚きです。

二個目のお題。案の定これも口頭でお題を言われてしまった。いきなり「ムーミン」だと!
ねえ、ムーミンこっち向いてですかっ!!トーベ・ヤンソンといったら北欧だろう。寒い国だぞ。トロピカルに何の関連があるんだ??もしかしてアメリカでムーミンブーム起きてるのか〜〜〜〜〜!!!
動揺が遂に言葉になって大声で叫んでしまった。「ムーミンっすかぁ〜〜????」
会場きょとん。
スタート一時停止。
参加者全員と係員のおじさんが、この英語もろくすっぽできず金に明かして参加しているおろかな日本人に
対してボランティアのように意味を説いてくださいました。「フィッシュ・ウーマン」と
「ああ〜マーメイドねぇ☆」日本人が意味を理解したところで試合開始。
でも、わたし、やっぱりだめだわ。時間測られちゃうとテンパッちゃうのは性格なのかもしれない。時間を気にしすぎて殴り書きのような人魚になってしまい、これも入賞を逃したな、と落涙してたのですがなんとこれが1位を取ってしまいました。うれしい。なんでも審査を見ていた仲間が言うところには私の作品はかなり異彩を放っていたらしい。でも本当はもっと上手く描けたのにな…

Speed Paintingは、いつも描いている龍を描く予定だったからちょっと自信があったんだ。早く描けるしお客様に好評だし。でも、3分っていう時間を履き違えてしまった。早く描けばいい訳じゃないのに、やっぱりテンパッて誰よりも早く1分位で出来上がってしまったんだけど、おもっくそ雑な作品に仕上がってしまい、案の定4位と振るわない結果になってしまった。3分きっちり使って落ち着いて描けばよかった。全く持って後悔しきり。練習しないから本番で本領発揮できないのかもしれない。だめじゃん。

 ちなみに、Speed Paintingのルールが書かれた英文を英会話の先生に読み解いてもらった際、描き終わったら係りの人に終わった事をアピールするみたいな内容が書いてあったので、手を挙げて「フィニッシュ!」と叫ぶ練習をしてたんですわ。シュタッて手を挙げて「フィニーシュッ」。で、本番。誰よりも早く書き上げて、意気揚々と手を掲げ大声で「フィィィニィィィッッシュッッ!!!」と叫んだら、それを言ったのは私だけで他は描き終えると無言で参加プレートを掲げておりました…下手こいた。恥ずかしい〜〜〜。
係員のおじさんはニヤニヤしてるし、隣のペインターのモデルになってる男の子はプゲラと吹き出してるしSpeed Paintingについてはあまりいい思い出がないッす。

コンペの日程は23、24日で、25日は午前中にワークショップがあった後は夜7時のパーティーまではおめかしタイムって言うか自由時間なので、i-rideに乗ってプライムアウトレットに行く予定だったのね。やっぱり観光もしなきゃね、みたいな感じで。そしたら、急遽Juried Competitionというのにも出ることになってしまった。2時間かけてフルフェイスをするコンペで結構名誉があるらしい。お買い物にも後ろ髪が引かれたんだけどまあ、思い出作りというか、一人の人間を2時間かけてペイントしたことが無いので興味本位でやってみました。
25日の16時からスタートと聞いていたので、ワークショップが終わってから3時間近く練習する時間があると見込んでいたら、突然スタート時間が繰り上がり14時スタート!!デザイン画のみで描く事に。仕事ではこういう事はよくあるんだけど、フルフェイスで、しかもベースもしっかり色を付けて描くのは全く初めてだったから、実際やってみるとベースの色味が後々のペイントまで影響を及ぼす事を本番で知るという結果になってしまいました。最初は薄い色から重ねていくようにとjinnyさんがワークショップで言ってたのに全然実践できねえし。
作品自体は納得のいく物になったのですが、ベースの色の失敗でなんか寝ぼけた感じになってしまったのが残念。それでも3位に入賞できたのでちょっとホッとしています。

しかし、こういうコンペってなんか楽しいですね。日本じゃペインター人口が少ないから競うって事がないし。今回の失敗が次回の意気込みになってきてしまいました。もっと上手くなって、もっと色んな人たちと競ってみたいかも。8月に韓国で行われるコンペも参加しようかな。

練習したのに…
凄い太陽
凄い太陽
がんばる私
がんばる私
発表は本名で
発表は本名で
異文化交流中
異文化交流中
あっちょんぶりけ
アッチョンブリケ
あまり大会の写真がない
ので、会場にあった花の
オブジェをお楽しみ下さい
スポンジで出来た花
スポンジで出来た花
結構デカイ
結構デカイ


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